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​マンドリン

マンドリンは1700年頃にできたリュート属の弦楽器で、 イタリア、南北アメリカの民族音楽をはじめ、 クラシック音楽にもよく用いられます。 地域によっていくつかの種類がありますが、 19世紀になって改良されたナポリ型マンドリンがもっとも一般的です。  
 

胴体はイチジクを縦半分に割ったような形をしています。2本で1対、計8本の弦をピックを使って演奏し、 弦は低い方から、G(ソ)D(レ)A(ラ)E(ミ)となり、 奏法としては主に、ピックで弦をはじくピッキングと、 ピッキングの素早い繰り返しで音が伸びているように聞かせる トレモロがあります。

​マンドリンオーケストラ

1900年頃になると、音域の違うマンドリンを用いた合奏が流行しました。
学生のマンドリンオーケストラは通常、 マンドリン、マンドラ・テノール、マンドロンチェロ、クラシックギター、 コントラバス(ベース)で構成されます。

さらに、必要に応じてフルート、クラリネット、打楽器などその他の楽器も加わります。


以下で、KUMCにおける各パートを紹介します。

左から

マンドリン、マンドラ・テノール、マンドロンチェロ、クラシックギターです。

1stマンドリン(1st)

ドリンはマンドリンオーケストラの中で高音を担当します。 他の楽器と最も異なるところは、同じ楽器の中で1stと2ndにパートが 分かれていることです。1stは主にメロディーを担当します。 トレモロで旋律を歌っていたかと思えば、速い動きで観客を圧倒する花形パートです。 位置は客席側から見て一番左になります。

2ndマンドリン(2nd)

2ndは主にハーモニーを、時にはメロディーを担当し、 オーケストラに味わいを持たせます。位置は客席側から見て左から2番目。 1stの右隣です。1stと同じ楽器なのでどこが境目なのかわかり辛いですが、 よく見るとほぼ真ん中に少し隙間が空いてたり、違う動きをしてたりします。

​マンドラ・テノール(ドラ)

ドラはマンドリンより少し大きめで、1オクターブ低い音が出る楽器です。 オーケストラの中では中音域にあたり、メロディーもハーモニーも担当するオイシイ楽器です。 位置はちょうど中央、指揮者の正面になります。

​マンドロンチェロ(セロまたはチェロ)

セロはドラよりさらに大きく、低い音が出る楽器です。 調弦はヴァイオリン属のチェロと同じで、温かい音を出します。 オーケストラの中では低音域を担当し、オーケストラの右側、 もしくは中央の後ろ(ドラの後ろ)から、時折重厚なメロディーを奏で、 観客を魅了します。

​クラシックギター(ギター)

ギターにはいろいろな種類がありますが、クラシックギターはピックを使わず、 爪で演奏します。唯一単独で和声を形成でき、 マンドリンオーケストラでは主に伴奏を担当します。 客席側から見て一番右側、もしくは中央の後ろに位置します。 多彩な奏法で、マンドリンオーケストラの表現の幅を広げます。

​コントラバス(ベース)

マンドリンオーケストラには、ヴァイオリン属の一番大きな楽器である ベースも含まれます。音域はとても低く、オーケストラに深みを持たせます。 ベースはローネと共に、「縁の下の力持ち」のような存在で、重要なパートです。 右側奥に位置します。

​フルート・クラリネット(管)

とても有名な楽器ですが、マンドリンオーケストラにおいても重要な楽器です。 多くの曲でフルートやクラリネットが加わり、華やかさを加えてくれます。 位置はドリンやドラの後ろあたり。ひな壇に上がっているので、少し高い位置にいます。

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